ロミオとジュリエットは、シェイクスピアが作り出した戯曲のうちのひとつ。数百年間、人々に愛されてきた悲しい恋の物語ですね。
様々な媒体で演じられていますが、私がとくに印象に残っているのは、レオナルド・ディカプリオの主演映画「ロミオ+ジュリエット」。
細かい設定や時代は変えてありますが、原作に忠実な素晴らしい映像です。最期を迎える場面では、涙が止まりませんでした。
レオ様の映画ももちろん素晴らしいですが、今回は原作のあらすじを簡単にご紹介します。
ロミオとジュリエットのあらすじ
物語は14世紀、イタリアの都市ヴェローナが舞台となっています。
仇同士の娘と息子
ヴェローナには、キャピュレット家とモンタギュー家の2つの旧家がありました。だけど、両家の仲は悪く、昔から仇としていがみ合っています。
キャピュレット家にはジュリエットという一人娘が、モンタギュー家にはロミオという一人息子がいます。2人は舞踏会で知り合うことに。
家同士の事情などありましたが、2人は出会ってすぐ惹かれ合ってしまうのです。
お互いの家が不仲であることを知りながらも、どうしても気持ちを抑えられず隠れて逢い引きを繰り返す2人。
そんな2人は、両家の仲直りを願う修道僧ロレンスによって、秘密の結婚式を挙げるのです。
幸せを感じている矢先、ロミオはジュリエットの従兄弟であるティボルトからケンカを売られました。
ロミオの代わりにケンカを買った親友のマキューシオが、なんと亡くなってしまうのです。
追放されるロミオ
この事件で我を失ったロミオは、ティボルトを手に掛けます。この出来事をきっかけに、ロミオはヴェローナから追放されることに。
ジュリエットはロミオの追放に嘆き悲しみました。両親は慰めようと思い、名門貴族のパリスとの結婚を勧めたのです。
しかし、既にロミオとの秘密の結婚を果たしているジュリエットは、この結婚を断固拒否します。
両親とパリスは酷く怒り、結婚しなければ勘当するとまで言い放つのです。
ジュリエットは修道僧ロレンスに相談します。すると、一時的に呼吸を停止させる薬を渡されます。
霊廟に葬られ、目覚めた時に迎えに来たロミオと2人でヴェローナから逃げるように助言をもらったのです。
ジュリエットは計画通り薬を飲み、周りには息絶えたように思わせて葬儀が行われました。
何も知らないロミオ
キャピュレット家の霊廟にロミオは訪れました。ですが、ロレンスの計画はロミオに伝わっていません。
ジュリエットが本当に亡くなったと信じてやってきたロミオの手には、彼女の元へ向かうための毒薬が用意されていたのです。
ジュリエットの傍でロミオは毒を飲み、息絶えました。
その後すぐにジュリエットが息を吹き返し、ロミオの亡骸を見つけ、事態を察した彼女もまた、ロミオから短剣を抜き取り胸を刺して後を追ったのです。
2人の亡骸を見つけた両家は、自分たちの愚かさを悟りようやく和解しました。
感想
ロミオもジュリエットも、とても愛し合っていました。しかし、家が仇同士だったことがきっかけで揉め事が起こってしまい、離れ離れになるなら一緒に逃げようとしました。
だけどジュリエットの命がけの大芝居はロミオに伝わらず、再会できたときは、ロミオは冷たくなっていました。
この最期は本当に悲しいです。想い合っていた2人が一緒になるために仕掛けた計画、そして掛け違った2人の想い。
映画や舞台で何度も作品化されているのは、人々の心に悲しみが浸透するからだと思います。
読めばきっと、2人の悲恋物語に涙が止まらないことでしょう。