テレビでリレー中継を見ていると、最終ランナーは必ずアンカーと呼ばれています。
この最後の走者を「アンカー」と呼ぶ理由について、知っている人は少ないのではないでしょうか。
アンカーという呼び名は、おそらく外国語から来ているのだろうと予想ができます。
しかし、詳しい由来や語源についてはほとんど知られていませんよね。
そこで今回は、アンカーという呼び名の由来や語源についてご紹介いたします。
アンカーの由来は?
リレーの最終走者のアンカーは、英語の「anchor」からきています。
「anchor」の意味はイカリです。日本語で書くと「碇」や「錨」という字が使われている、船には欠かせない重要な道具のこと。
碇は船を動かさないようにするため、海底に落として使う重りであり、度々シンボルとしても用いられています。
船を停めておくためには、碇はなくてはならないものです。
綱引きの競技から
最終ランナーがアンカーと呼ばれだした理由は、綱引きの競技からだったと言われています。
綱を引き合って勝負する綱引きの最後尾にいる人は、そのチームの重しになって支える役割があります。
「碇を意味するアンカー」と、綱引きの最後尾に位置して「どっしり構えている人」は、存在が被るものがあったのかもしれません。
そうして綱引きの最後尾をアンカーと呼ぶようになり、それがリレーの最終走者にも当てはめられるようになったのでしょう。
重要なポジションを意味する
ご存知の通り、リレーの最終走者は重要なポジションを担っています。
学校の大会でも、最終ランナーに選ばれる人は足の速い人がほとんどです。
リレーの最終ランナーも、競争の鍵を握る重要な役割を持っています。
そのイメージから、綱引きでアンカーと呼ばれる存在と一致したのでしょう。
このように、リレーのアンカーの由来は重要なポジションであることが由来しています。
まとめ
アンカーの語源は碇を意味する「anchor」からきています。
船を停める重要な役割を持っている碇のイメージから、綱引きの最後尾で構える人も「アンカー」と呼ばれるように。
綱引きの最後尾をアンカーと呼ぶようになったことで、それがリレーの選手にも使われ出したことが「リレーの最終走者アンカー」の由来になっています。
アンカーと呼ばれるポジションの人は、チームにとってなくてはならない存在なのです。