昔は今のように、簡単に離婚ができませんでした。
現代でも面倒ですが、特に女性から離婚を望むなんて言語道断という時代があったのです。それだけ女性の地位が低く見られていたということ。
しかし、そんな女性たちを救済していたお寺があります。
駆け込み寺として、夫との離婚を望む女性たちを助けていました。今はパワースポットとしても有名になっている、鎌倉にある東慶寺です。
縁切りは東慶寺で
良縁を望むなら、まずはいらない縁を切ってスッキリさせる必要があります。
恋愛関係でも、悪縁から離れることが大切。元恋人とのダラダラした腐れ縁を断ち切らないと、新しい恋愛を引き寄せるのは難しいといえます。
縁切りの由来
北鎌倉にある東慶寺。山門と鐘楼前の白梅が見頃を迎えています。東慶寺が最も美しくなる季節とも言われる境内参道両側のウメは、わずかに咲き始め、見頃はもう少し先になりそうです。 pic.twitter.com/tjoKNX2tqE
? 鎌倉市観光課 (@kamakura_kankou) 2018年2月15日
鎌倉時代、北条時宗の奥さんである覚山尼を開祖として、東慶寺は尼寺として建立されたと記録にはあります。
北条時宗は鎌倉幕府の第8代執権であり、2度の元寇を退けた偉人としても有名ですね。
東慶寺は幕府に認められた縁切り寺として女性の離婚問題を扱う機関でした。
妻側から離婚を申し立て、認められれば晴れて離婚できるというシステム。今の家庭裁判所のような感じでしょう。
東慶寺では、女性の幸せを一番に考えてくれていました。そのため、まずは女性側の親族を読んで、聞き取り調査を行っていたようです。
女性の地位が低い時代では、珍しい仕組みだったと思います。
女性を助けるお寺
東慶寺は、もともと女性を助けるお寺。そんな東慶寺には、現代でも恋愛の悩みを抱えている女性がたくさん参拝しています。
鎌倉時代から600年という長いあいだ、男女の問題を解決してきた実績があります。だからこそ、恋愛関係の悩みにご利益が期待できるというもの。
離婚したい方や、パートナーと離れたいと思っている女性の、強い味方というわけです。
ネットでの体験談では、「長年悩んでいた夫との関係を切ることができた」といったエピソードが語られています。
せっかく前を向いて歩いていきたいのに、過去の縁からしつこくつきまとわれたのでは、良い縁が逃げてしまうかもしれません。
そんなときは、縁切りに強い東慶寺に願掛けをして、いらない縁を切ってもらいましょう。
当時の離婚システム
夫と離婚したい女性は東慶寺に駆け込みます。ただ、尼として修行しなくてはいけないということではありません。
実際は、話し合いでは解決しなかった場合の最終手段が、尼寺に入ることでした。
しかし、尼になることはなかったようです。形ばかり少し髪を切って、寺での仕事を満2年勤め上げると自由の身になれます。
このシステムは江戸時代のもの。それ以前は、単に逃げてきた妻を寺が保護していたとのこと。
男女が別れようとしていることから、もめている夫婦もいます。そのため、夫が追いかけてくることはありました。
ですが、当時の東慶寺は尼寺のため、当たり前ですが男子禁制。夫といえども手出しはできません。
このような経緯から、縁切りするなら東慶寺と言われるようになったのです。
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内1367
まとめ
東慶寺は、600年に渡って夫と縁を切りたい女性たちを助けてきました。その歴史から、今でも恋愛問題に悩んでいる女性たちの支持を得ています。
そんな東慶寺では、ゆい姫と小太郎というお香入りの良縁を結ぶストラップの人気が高いです。
もし何か悩んでいるのなら、東慶寺へ行って縁切りと良縁をお願いしてみてはいかがですか。長いあいだ男女の縁切りを扱ってきたお寺ですので、きっと力になってくれることでしょう。
また、自分で縁切りできる風水もおすすめです。簡単な方法ばかりですのでぜひ試してみてください。