オズの魔法使いという物語は知っているけれど、詳しい内容は知らないという方、けっこういるのではないでしょうか。
オズの魔法使いは、1900年に発売された児童文学書です。
この本が発行されてから100年以上経った今でも、人々に愛され続けているその物語のあらすじとは、一体どのようなものなのでしょう。
オズの魔法使いのあらすじ
それではオズの魔法使いのあらすじについて、紹介いたします。
ちなみにタイトルは「オズの魔法使い」ですけれど、実際の主人公はオズではなく、この物語の主役はカンザスに住む12歳のドロシーという女の子です。
オズの国で冒険するドロシー
ある日竜巻が起こり、ドロシーは家ごと異国へ飛ばされてしまいます。彼女が飛ばされた場所がオズの国。
家が落ちた先には悪い東の魔女がいましたが、その反動で魔女はつぶされてしまいました。悪い魔女だったため、ドロシーは一躍英雄に。
東の魔女が履いていた「銀の靴」を手に入れたドロシー。彼女の願いは、「カンザスに帰ること」。
その願いは、「オズの魔法使い」なら叶えてくれるかもしれない、そう教えてくれたのは、北の良い魔女です。その希望を胸に、ドロシーは愛犬トトと、オズの魔法使いを探す旅に出ます。
旅の仲間との出会い
途中、知恵が欲しいカカシや勇気が欲しいライオン、心が欲しいブリキの人形に出会い、一緒に旅をします。そうしてオズの魔法使いの元にたどり着いたドロシーたち。
オズに自分たちの願いを伝えますが、オズの答えは「西の魔女を倒せば叶えてやる」というもの。
仕方なく西の魔女を倒す旅に出ますが、途中、その魔女から攻撃を受けます。その攻撃を交わしながらも前へ進むドロシーたち。
勇気を出してドロシーを助けるライオン、知恵を絞って困難に立ち向かうカカシ、ドロシーを想って涙するブリキの人形。そうして偶然にも、西の魔女を倒すことができたドロシー一向。
カンザスへ帰る方法
しかし、願いを叶えてくれるはずのオズの魔法使いは、実はドロシーと同じように異世界からやってきた「ただのマジシャン」だったのです。
オズの告白を受けて落胆するドロシーでしたが、オズからの提案で、気球に乗り元の世界へ帰ろうとします。
だけど、愛犬トトが逃げ出してしまい、トトを追いかけたドロシーは気球に乗りそびれてしまうのです。
途方にくれていたドロシーの前に、南の良い魔女が現れ、東の魔女が履いていた「銀の靴」には魔力があり、願いが叶うかもしれないと教えられます。
教えられたとおりに「銀の靴の魔力」で、ドロシーは元の世界カンザスに帰ることができたのでした。
感想
結局、願いを叶えてくれるはずだったオズの魔法使いは、なんの願いも叶えてくれませんでした。カカシもライオンもブリキの人形も、欲しかったものはすでに自分自身の中にあったのです。
ドロシーも自分の力で切り開くことによって、願いを叶えることに成功しました。
「オズの魔法使い」の作者は、願いは自分自身の力で叶えるものだということを伝えたかったのでしょうか?
この物語は小説や映画や舞台と、様々な媒体によって作品化されています。きっと、これからも語り継がれていくのでしょう。