糖分は摂り過ぎても不足しても体に悪影響を及ぼします。ですが、とくに昼間が眠いという方は、低血糖になっているかもしれません。
低血糖というと、単に糖分が足りていないだけのように思うはず。だけど、糖分が不足することで、身体は充分な活動ができなくなります。
脳はブドウ糖をエネルギーとして働きます。そのエネルギーを作るための糖分が不足すると、体は脳を休ませようと眠気を引き起こすのです。
つまり、朝食をしっかり食べていて、睡眠もきちんと取っているのに眠くなるのは、低血糖に陥っている可能性が考えられるといえます。
糖分不足で眠気が起こる理由
脳の栄養素はブドウ糖です。この栄養素を作り出すのが糖分。
ブドウ糖が不足すれば、脳が必要とするエネルギーがなくなってしまいます。朝食を食べない人は、集中力や判断力が低下することが考えられるのです。
逆に、糖分を取り過ぎても、眠気が引き起こされることがあります。
糖分を摂ると血糖値は上がります。血糖値が上がると、インスリンというホルモンが安定させようと働くことに。
ですが、過剰に摂取することで、インスリンのコントロールが混乱してしまいます。
インスリンが過剰に反応して血糖値を下げようとした結果、低血糖が引き起こされるのです。
低血糖の怖さ
糖分の血中濃度を表す血糖値は、健康に大きく関係します。
低血糖は、すぐに重篤な病気を引き起こす症状ではありません。だけど、その状態が続くと、痙攣やこん睡状態など、大変な事態を引き起こす可能性が考えられるのです。
血糖値をコントロールする機能が狂うと、身体が生命維持への危機感を持つということ。
脳は、心臓と同じく生命を司る大切な器官です。血糖値が急激に下がった状態になると、生命維持のために、体は脳を休ませます。エネルギー消費を抑えながら、回復させようとするのです。
急激に血糖値が下がる状態も低血糖なので、血糖値のコントロール機能が狂うと、昼間でも眠くなってしまうということ。
血糖値を安定させる
糖分は過剰摂取しても不足しても、血糖値がコントロールできなったり、脂肪の蓄積や肌トラブルを引き起こしたりします。
しっかり夜眠っているのに、昼間すごく眠いと感じたら、普段の食生活を見直してみましょう。
とくに昨今、糖質制限のダイエットが流行しています。ですが、必要以上に糖分を取らない食生活は、身体にとって良いことではありません。
食生活ですべての糖分をカットすることも、あまり良いとはいえないのです。
糖質制限を行う場合は、ゆっくり糖分を減らしていくやり方がポイントです。
普段食べている白米の量を半分にして、おかずをいっぱい食べるようにしたり、夜だけ炭水化物を控えたりといったように、徐々に糖質を減らしていってください。
適度な糖質制限は、血糖値を安定させる効果があります。急激に始めるのではなく、ゆるやかに制限していきましょう。
眠気を避ける食事の仕方
逆に、糖分ばかりの食生活でも眠気が起こります。
たとえば、ラーメンとチャーハンの組み合わせなどは炭水化物ばかりになっているので、このようなメニューは避けるべきです。
食事のときは、最初の一口を野菜やスープにすることで、急激な血糖値の上昇を防げます。
白い食べ物である白米や食パンを玄米やライ麦パンに変えることでも、血糖値が上がりにくくなります。
また、お腹が空いた時間が長時間続くと、ご飯を食べたときに血糖値が上昇しやすくなります。
そのため、こまめに間食することもポイント。
間食する場合は、ナッツ類などはビタミンも豊富ですので、おやつにピッタリでオススメの食材です。
まとめ
低血糖の症状は眠気だけではなく、日常生活に大きな支障を与えることになりかねません。
そのため、「昼間に眠くて困っている」場合は食生活を見直し、適切な糖分コントロールを行う必要があります。
昼間に眠くなる低血糖であれば、糖質制限をしたり生活習慣を見直したりすることで改善が可能です。「たかが眠気」と油断せずに、対策を立てて実行していきましょう。