ペンを購入するときに、油性か水性かで迷う人は多いのではないでしょうか。
このふたつの具体的な違いは、水性ペンは水に弱くて濡れると滲み、油性ペンは水に強くて書く材質を選びません。
油性と水性の性質を知ることで、用途によって使い分けることができますよ。
それでは油性と水性の詳しい特徴について説明していきますので、参考にしてくださいね。
油性ペンとは?
油性ペンは、一般的にはマジックと呼ばれていますよね。この名前の由来ですが、実はマジックは「株式会社内田洋行」の登録商標。
この会社の商品である油性マーカー「マジックインキ」から、油性ペンが「マジック」と呼ばれるようになったとのこと。
油性マーカーのことを「マジック」と呼ぶ人が多いが、これは同社の商品名「マジックインキ」に由来する。
油性ペンの特徴
油性ペンは水に強くて書く材質も選ばないため、布やプラスチックなどにも使用可能です。
しかし、インクが濃いので薄い紙に書くと色写りしてしまうことがあります。
テーブルの上で紙に書いていて、下に書いた文字が写り困った経験がある人は多いのではないでしょうか。
これが油性ペンの特徴です。
持ち物に名前を書ける
油性ペンの特徴を活かして、子供さんの学校の持ち物(体操服や筆箱など)に名前を書くという用途があります。
体操服や上靴の場合は布に書く専用の油性ペンがあるので、普通のマジックではなく布用の油性ペンを使用するといいでしょう。
布専用の油性ペンは滲みにくいと評判です。
皮膚についた油性ペンを落とす方法
油性ペンを使っているとき、うっかりして指や手のひらについてしまった経験がある人は多いでしょうね。
この場合、石けんだと時間がかかる可能性があります。
早く落としたい場合は、消毒用アルコールで油分を浮かせる方法がオススメです。
また、女性なら身近にあるコスメで落とすこともできます。
- メイク落とし
- 日焼け止め
- 除光液
- 口紅
これらのアイテムを皮膚に塗ってから指で馴染ませてください。その後ティッシュで拭き取るとOK。
メイク落としや除光液などに含まれている油分によって、油性ペンの油分が浮き上がってきてキレイに落とせるのです。
水性ペンとは?
水性ペンとは、サインペンとも呼ばれています。
サインペンは文具メーカー「ぺんてる」が初めて開発した商品であり、その名前が一般化したとのこと。
最初に開発したのは、文具メーカーの「ぺんてる」。54年前に世界で初めて商品化した。固有の商品名だったサインペンが、今では一般名詞化するほどに定着している。
油性ペンがマジックと呼ばれ、水性ペンがサインペンと呼ばれるには、それぞれ歴史があったのですね。
水性ペンの特徴
水性ペンは色鮮やかな種類があるのが特徴です。また、油性ペンと違い、薄い紙に書いても裏に写るようなことはありません。
しかし、水に濡れるとすぐ滲んでしまいますので、布やプラスチックには書けないですね。
ハガキだと雨に濡れたら滲むかも
色鮮やかな水性ペンを使ってハガキをカラフルに書きたいと思った場合、注意が必要になります。
天気が悪くて雨などでハガキが濡れてしまうと滲んでしまうので、相手に届いたときは想いが伝わらない可能性があるのです。
郵便屋さんも気を付けているでしょうが、完全な防水対策は無理だといえるでしょう。
ハガキだと、水性ペンは避けた方が無難ですね。
まとめ
油性は紙だけでなく、ガラスや布にも書くことが可能です。対して、水性は滲みやすく紙以外に書くのは難しいでしょう。
このように油性と水性との違いを知ることで、用途を絞った使い方ができるのです。
油性と水性もそれぞれ特徴がありますので、違いを理解したうえで使用すると失敗することもありませんね。
購入する際には、油性なのか水性なのかを必ず確認しましょう。