日本食はヘルシーなので、欧米食と比べると脂肪分などは少なめです。
ただし、塩分はとても多く、いくら体に良い和食であっても、取り過ぎには注意しなければいけません。
たとえ塩を使っていないとしても、醤油や料理酒、味噌などには塩分がたくさん入っているのです。
なので、これらの調味料を使った料理を食べることで、塩分を摂取していることになります。
そのため、健康のためにもしっかり排出していくことが重要です。
塩分を取りすぎるとどうなる?
塩分を取り過ぎると、塩分の濃度を身体が薄めとようと働くため、さまざまな症状が起こります。
塩分は体内でナトリウムになり、カリウムという栄養素によって排出されます。このカリウムが不足すると水分で濃度を薄めようとし、のどが渇きます。
しかし、水分を摂っても、身体が濃度を薄めるために体内から水分を出さないようにするんですね。なので、水分を体内に入れても、尿や汗の排出が抑制されることがあります。
蓄えられた水分が細胞から溢れると、細胞の周囲に溜まります。これがむくみの正体なんですね。
そして水分が血中に取り込まれると血液の量が増えるので、血圧が上昇します。この状態が続くと高血圧症になったり、ナトリウムを排出させる腎臓に負担がかかり腎臓疾患が起こったりするんです。
また、筋肉の伸縮を行う電気信号に異常が起こり、脈拍や鼓動が不規則になって不整脈や心疾患が引き起こされる可能性もあります。
塩分を排出する飲み物
塩分の排出を促進する効果が高いのは、カリウムを多く取り入れることができる飲み物だといえます。
カフェインを含んでいるコーヒーや日本茶、抹茶はオススメです。ただし、カフェインの過剰摂取は体に悪いので、飲みすぎにも気をつけなくてはいけません。
さらに効果的に排出できるのがトマトジュースです。トマトジュースには塩分を排出するカリウムがたくさん含まれているので、1日200ml程度を飲むのが理想的だといえます。
また、果物にもカリウムが豊富に含まれていますから、フルーツジュースなどでも塩分の排出効果が期待できるんですね。
トマトジュースの場合は塩分が入っている物もあるので、無縁タイプがオススメ。フルーツジュースは100%のものを飲むようにしましょう。
まとめ
塩分の排出効果がある飲み物は、とても手軽に摂取できます。
しかし、飲み過ぎるとカリウムとナトリウムのバランスが崩れてしまうので、過剰摂取はしないように注意してください。
自炊をしていれば、ある程度塩分の取りすぎを抑えられます。
加工食品や外食産業の料理にはたくさんの塩分が入っていますし、もともと日本の調味料は塩分が多く入っているので、普段から意識することが重要だといえます。