ピカソについて、印象深かったテレビ番組があります。テレビ朝日で放送された、「しくじり先生俺みたいになるな!」です。
その中の、オリラジ中田さんのしくじり偉人伝というコーナーでのこと。ピカソのプライベートが紹介されていたのです。
それまでは天才画家というイメージしかなかったピカソですが、実はかなり奔放な女性遍歴を持っていると知り衝撃を受けました。
しかも、オリエンタルラジオの中田さんの講義がとてもわかりやすく、て頭にスッと入ってくるんです。あの方は本当に頭が良いんだなと感じます。
ピカソの女性遍歴
番組で紹介されたピカソのエピソードはあまりにクズ過ぎて、ゲスト陣はほとんど呆れながらドン引きしていました。
例えば、あるときピカソの自宅では、愛人が鉢合わせたうえに殴り合いまで始めたことがあったのです。
このときにピカソが放った一言が、「勝った方と付き合うよ」でした……。普通に引きます。
才能ある天才画家というイメージがあったのですが、一気に地に落ちました。女性の敵のような人物ですね。
女性の敵ピカソ
パブロ・ピカソは生涯で2回結婚して、3人の女性との間に4人の子供を儲けています。
ピカソの最初の妻はオルガというバレリーナで、彼女との間に男の子が一人います。この結婚の最中に17歳のマリーと浮気しますが、ピカソは当時45歳なので年の差28歳です!
このマリーと一緒になろうとして妻に離婚を切り出しますが、彼女は離婚に応じません。結局オルガが亡くなるまで、彼女との婚姻関係は続くのです。
マリーが女の子を産んだあと、さらに新しい女性が登場します。
代表作である「泣く女」のモデル・ドラ・マールです。この時点ですでに本妻、子供を産んでいる愛人マリー、そしてドラという4角関係となっています。恐ろしい。
さらに21歳の学生フランソワーズと出会い、同棲を始めます。彼女は男の子と女の子2人の子供の母となります。
このとき生まれた女の子がパロマ・ピカソ。現在パロマはティファニーのジュエリーデザイナーとして活躍しています。
捨てられるピカソ
しかし、フランソワーズはピカソの女性問題や身勝手さに嫌気がさしていたんですね。
2人の子供を連れて家を出て、他の男性と結婚します。この出来事で、ピカソを唯一捨てた女性だと言われているのです。
やっと少し溜飲が下がってきましたね。女性をとっかえひっかえしていると捨てられることもありますよ!
ただし、フランソワーズに捨てられたことをピカソはずっと根に持っていたのです。そしてこの頃、妻のオルガが亡くなります。
でも、次の恋人をすぐに見つけたピカソ。その恋人ジャクリーヌと結婚しますが、この結婚はフランソワーズに対する当て付けだったと言われています。
当時フランソワーズは、2人の子供の認知を得ようとしていました。そこをピカソは狙ったのです。
「今の旦那と離婚したら結婚してあげるよ」とフランソワーズに持ちかけ、それを彼女は実行して夫と離婚しました。
でもすでにピカソはジャクリーヌと結婚しているので、仕返しに騙したということでしょう。
しかし、ピカソの言葉通りに動いたということは、フランソワーズも未練があったのでしょうか。
負けるピカソ
ピカソの行動に腹が立ってきました。でも、さすが唯一ピカソを捨てた女性は違います。
フランソワーズはピカソの暴露本を米国で出し、ミリオンセラーになるほど売れます。
その影響から、フランス語での翻訳も出版する勢いになったところで焦り出すピカソ。
何度も出版を阻止しようとピカソは裁判を起こしますが、3回敗訴します。
その後フランソワーズに電話で、「君が勝った」と告げるのです。2人が会話したのはこれが最後だと言われています。
ここでようやくスカッとしましたね。その後フランソワーズはアメリカ人の学者と再婚しています。
まとめ
最終的にスカッとしたから良かったですが、かなり奔放な女性遍歴を持っていますね。芸術家として成功していなかったら、ただのクズだったんじゃないでしょうか。
でもこれからピカソの作品を見る機会があれば、きっとフランソワーズ姉さんのことを思い出すでしょう。そして姉さんに喝采を送ると思います。フランソワーズあっぱれ。