男性の悩みといえば、若はげを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。いったい何歳から対策をすればいいのかと、まだ症状が出ていない頃から考えてしまう人は少なくないはず。
それに、人によっては高校生から前兆が表われてくる人もいるため、若いからといって安心できないのが現状です。
ただ、早めに対策することで改善に期待できます。生活習慣を見直したり、薄毛を目立たなくさせ髪型に挑戦したりして、さまざまな工夫をしていきましょう。
高校生でも若はげに
一般的にAGA(男性型脱毛症)は、20代後半から30代前半に発症する人が多い特徴があります。実際、薄毛が気になり始める年齢の平均は30代です。この年代を「若はげ」と呼び、若年性脱毛症といいます。
中には、10代後半から20代前半にかけて薄毛の症状が出てくるパターンは少なくありません。そのため、高校生でも生え際の後退や抜け毛が気になってきたのなら、AGAの可能性が考えられるのです。
AGAを発症すると、薄毛が徐々に進行していきます。高校生でも若はげの前兆が出てきているのなら、早期に対応することで症状を改善できる可能性は高まります。まだ10代だからと安心せず、若はげ対策を実践していきましょう。
若はげの前兆とは
健康な状態でも、髪の毛は1日50本から100本程度は抜けます。しかし、シャンプー時に排水溝をチェックして、いつもより抜け毛が多いと感じてきたら要注意です。髪の毛が細くなっている場合も、若はげの可能性が考えられます。
AGAになると毛髪の成長が妨げられ、弱々しく細い髪の毛が増えていきます。そのため、「毎日のヘアセットがまとまりにくくなった」という印象を受けたら、若はげの可能性があります。
また、おでこが広くなったり頭頂部の皮膚が薄く見えていたりするのも薄毛の特徴なので、将来はげてしまう確率が高いでしょう。
フケやかゆみの症状が出ていると、そこから頭皮のトラブルに発展して抜け毛の原因になることもあります。これらの若はげの前兆が見えてきたら、早期に対策を始めていきましょう。
若はげの原因とは
生活習慣が乱れていると、薄毛や抜け毛のリスクが高まります。偏った食事が続くと、栄養が頭皮までいきわたらないからです。
睡眠の質が悪かったり運動不足になっていたりすれば、血行不良に陥る可能性も考えられます。その結果、毛髪の育成に必要な成長ホルモンが分泌されなくなるのです。
過度なストレスも血管を収縮させるため、頭皮への血流低下を招き薄毛を進行させます。
このように、若はげの原因に思い当たる節があるのなら、できるだけ生活習慣を改めるようにしてみてください。
自宅でできる若はげ対策
AGAを改善するためにはクリニックへ行くのが理想です。しかし、「最初から本格的な治療は勇気が出ない」「まだそこまで薄毛の症状が進行していない」状況だと、クリニックに行くには敷居が高いと思います。そんな人に向けて、自宅でできる若はげ対策を紹介します。
バランスの良い食事
まずは、栄養バランスの良い食事を心がけてください。必要な栄養を積極的に摂取することで、若はげ対策になります。
- 新陳代謝を促進するビタミン類
- 毛髪を成長させる亜鉛
- 髪の毛を作るタンパク質
これらの栄養素を、サプリメントとして取り入れる方法も若はげ対策になります。育毛に特化したサプリメントもあるので、生活スタイルに合わせて活用しましょう。
ただし、なんらかの持病がある場合は、担当医にサプリメントの服用を事前に相談しておくと安心です。
頭皮マッサージ
食べ物以外だと、頭皮マッサージをすれば、血流が促されて栄養がいきわたりやすくなります。生え際や頭頂部、後頭部に程よい刺激を与えてください。
その場合、爪を立てたり指で強く押したりすると、頭皮を傷めてしまう可能性があります。ですので、指の腹や手のひらで優しく押すようにしてマッサージしてください。
若はげを気にしすぎて、日に何度もマッサージをするのもいけません。繰り返される刺激によって頭皮が炎症を起こすと、体が皮膚を守ろうとして過剰に皮脂を分泌してしまいます。すると、フケやかゆみの原因になるのです。
一日に一回程度のマッサージをすることで、程よい刺激を与えられるでしょう。そのときに、薄毛予防に期待できる育毛剤と合わせてマッサージを行えば、相乗効果が期待できます。
薄毛を目立たせない髪型
若はげ対策と同時に、薄毛を目立たなくさせる髪型に気を付ければ、オシャレも楽しめます。効果的なヘアスタイルは、ショートカットにしてサイドを短くする方法です。頭頂部のボリュームを際立たせると、若はげが強調されません。
坊主頭は意外と女性受けが良いため、思い切って挑戦するのもひとつの手段でしょう。薄毛の進行がまだ緩やかな人は、ツーブロックや七三分けもスッキリした印象を与えます。
生え際が広くなっているなら、前髪でカバーしましょう。ただし、M字やU字のはげがすでに目立っている場合、長く垂らした前髪は逆効果になります。
また、全体的に髪の毛が薄くなっていても、長い髪は若はげが際立ちますので注意してください。
若はげ対策は気づいたときから
10代でAGAを発症する人はあまりいませんので、周りに相談しづらいかと思います。
しかし、何もしなければ若はげの症状は進んでしまいます。まだ高校生だからと油断していても状況は変わりませんし、むしろ薄毛や抜け毛が目立ってくる可能性が高くなります。
そのため、早めに若はげ対策を実行すれば、抜け毛の改善や薄毛の進行を抑えられるでしょう。
生活習慣や食事を見直し、必要ならサプリメントを活用してみてください。育毛剤や頭皮マッサージは血行を促進させ、若はげ対策に効果を期待できます。
精神的に思いつめないことも大切なので、ストレスを減らす方法も考えてみてください。
若はげを目立たせないショートカットスタイルはオシャレも楽しめるため、薄毛が気にならなくなり、気分転換にもつながるでしょう。
若はげ対策には、何歳からという決まりはありません。気づいたときから始めれば、それだけ進行を遅らせることができるでしょう。